アプリケーションノート

Denoise.aiを使用した、レゾナントスキャナーによる高速高解像度3Dイメージング

2021年11月

レゾナントスキャナーは高い時間分解能での共焦点イメージングが可能なため、生細胞イメージングに適しているが、解像度の点においてはガルバノスキャナーのほうが優れている。しかし、共焦点レーザー顕微鏡システムAX Rのレゾナントスキャナーは、2Kのピクセル解像度を実現しているため、高解像度な画像を高速で取得できる。さらに、画像統合ソフトウェアNIS-Elementsの顕微鏡用AIモジュールDenoise.aiを使用することにより、レゾナントスキャンの際に発生するショットノイズの除去が可能である。露光時間を短縮し光退色を低減できるため、固定標本の画像取得にも有効である。本アプリケーションノートでは、Denoise.aiを使用することにより、レゾナントスキャナーを使用して高精細画像を高速で取得した例を紹介する。


レゾナントスキャナーを用いた超短時間レーザー励起によるライブイメージング

2021年8月

エンテロイドは、Paneth細胞が担う自然免疫応答である抗菌ペプチドαディフェンシン分泌をはじめとする、腸上皮機能を研究するための優れたツールである。しかし、エンテロイドは温度や湿度などの環境だけでなく、レーザー走査型顕微鏡による光照射に対しても非常に敏感であるため、実験においては慎重に扱う必要がある。本アプリケーションノートでは、蛍光色素の光退色のみならず、Paneth細胞における顆粒分泌に着目した腸上皮細胞機能への光毒性の影響を評価することで、レゾナントスキャナーによる超短時間レーザー光照射の利点について紹介する。


高速な動きを鮮明に捉えるマウス臓器のin vivo共焦点イメージング

2021年11月

大阪大学大学院医学系研究科の石井優教授免疫細胞生物学らの研究グループは、顕微鏡イメージングの手法を用いて細胞を動的に可視化することで、生体内で免疫細胞がどのように動いているのかを研究しています。本アプリケーションノートでは、ニコンの共焦点レーザー顕微鏡システム
AX R
を使用し、本顕微鏡の特徴の一つである高速レゾナントスキャンを活かして、臓器の血流内を流れる細胞の素早い動きをin vivoの状態で捉えた画像取得の例を紹介します。


腸管オルガノイドの3次元イメージング

2021年6月

共焦点イメージングにおいて、標本深部まで高解像度で観察するためには、対物レンズの選択が非常に重要である。本アプリケーションノートでは、国立研究開発法人国立成育医療研究センター 研究所再生医療センター 生殖医療研究部の阿久津英憲先生と川崎友之先生にご協力いただき、2種類の異なる対物レンズを用いて小腸オルガノイドの3次元イメージングを行い、画質の違いを比較した例を紹介する。