
生命現象を逃さずとらえる

特長・機能
広い視野の周辺まで明るく鮮明に

対角25 mmの広い視野の端まで、優れた画質が得られるため、画像の取得時間が短縮
Lambda Dシリーズは、高屈折率ガラスをレンズの素材に採用。画像の平坦性を向上し、油浸対物レンズにおける像面湾曲を補正しました。視野数25 mmの広い視野の端まで、均一な明るさと高画質を提供します。
- 輝度測定の精度を向上
- つなぎ目のないマクロ画像を、短時間で生成
- 広範囲の生命現象を、1枚の画像で取得
- 高スループットのハイコンテントスクリーニングを実現

従来の対物レンズ

Lambda D 対物レンズ
BPAE細胞、染⾊:GFP、MitoTracker Red、DAPI、顕微鏡:AX R、対物レンズ:CFI プランアポクロマート Lambda D 60X Oil
視野周辺の光量低下を抑制
Lambda Dシリーズ対物レンズは、顕微鏡画像の周辺減光を改善します。共焦点画像においても、視野周辺部の細胞核(DAPI染色)まで明るく観察できます。

マウスの腎臓、染⾊:Alexa 488 WGA、Alexa 568 Phalloidin、DAPI、カメラ:DS-Qi2、対物レンズ:CFI プランアポクロマート Lambda D 10X
高精度な画像タイリング
対角25mmの広い視野と視野周辺までの優れた画質により、画像の取得時間が短縮できるため、つなぎ目のない美しいタイリング画像を効率的に生成できます。

広視野のタイリングで効率アップ
視野数25の広視野のため、視野数22よりもタイリングに必要な枚数が減り、効率が30%アップします。
*撮影枚数比較による
均一な明るさと画質を実現する、高屈折率ガラス

油浸対物レンズの先端の「先玉」の素材に、屈折率の高いガラスを採用し、像面湾曲を補正

G2レンズに高屈折率ガラスを採用し、G1レンズとの屈折率の差を発生させることにより、「ペッツバール和」を低減し、対物レンズ全体の屈折率を補正。これにより、像の平坦性を向上し、視野周辺部での結像性能を向上しました。
あらゆる波長において正確なデータを取得

Lambda Dは、高性能対物レンズVCとLambdaの色収差補正範囲をカバーしています。
レンズの素材に異常分散ガラスを採用し、405nm~850nmの広い波長範囲における色収差を同時に補正しました。波長ごとの像面のずれがないため、高精度な多色イメージングを実現します。核染色などの輝度測定において、信頼性の高い定量データの取得をサポートします。
色収差を補正する、異常分散ガラス

特殊な低分散特性を持つガラスを用いることで、405 nmからの色収差を補正。

波長ごとに異なる結像位置を、異常分散ガラスにより補正できます。
高解像度のあくなき追求
レンズのエッジを薄く加工する技術により、より多くの光を取り込むことが可能になりました。球面収差を補正し開口数を向上したことにより、微細構造の識別において、より高い解像度を提供します。
S/Nの高い鮮明な蛍光画像を実現します。

マウスの小腸、染⾊:Alexa 488、Alexa 633、顕微鏡:AX R、対物レンズ:CFI プランアポクロマート Lambda D 100X Oil

マウスの脳神経(MIP)、染色:GFP、Z範囲:165.5 μm、Zステップ:0.147 μm、顕微鏡:AX R、対物レンズ:CFI プランアポクロマート Lambda D 100X Oil
画像を拡大しても、クリアに観察することができます。

胃壁、染色:SMA抗体染色、カメラ:Digital Sight 10、対物レンズ:CFI プランアポクロマート Lambda D 40XC、画像ご協力:株式会社ニチレイバイオサイエンス
高解像度を実現する、縁薄加工技術

高精度な技術により、レンズの縁厚を極限まで薄く加工し、有効径を拡大。

レンズの有効径を拡大したことにより、物体から発せられる、より大きな発散角度の光線をとらえることができます。これにより、NAの向上を実現しました。