サービス内容

Nikon BioImaging Lab -Cambridge-が提供するサービスは、その内容やレベルに応じて大きく5つに分けられます。従来のコア施設とは異なり、機器のご利用サポートだけでなく、画像取得や画像解析、アッセイ開発、細胞培養までのフルサービスを提供します。

もしお客様のニーズが以下の選択肢に厳密に合致しなくても、ご心配はいりません。お客様の必要とするサービスだけを柔軟に提供し、必要としないサービスは提供いたしません。これは、Nikon BioImaging Labをご説明するためのシンプルなガイドラインです。

* 本項目は、Nikon BioImaging Lab Boston USAで提供するアプリケーションと技術についてご紹介しています。日本でのサービスをご希望の方は、Nikon BioImaging Lab -Shonan-へお問い合わせください。


受託研究サービス

ニコンにどうぞお任せください。お客様と一緒に、研究の課題や提供できる解決策について総合的に検討し、最適な実験イソリューションを構築して実施できるように協力いたします。これには、プロトコルの設計や細胞培養サービス、イメージング機器の提供や操作、画像解析や定量化、レポート作成、実験プロセスの改良などが含まれます。通常は下図のような、Nikon BioImaging Labでの受託研究サービスの形式をとります。

ニコン受託研究サービスの概要


臓器チップ撮影・解析受託サービス

Nikon BioImaging Labでは、お客さまの委託に基づき、創薬の研究開発用途に応じた最適な方法で、臓器チップ(オーガンチップ、OoC)の撮影・解析もいたします。

創薬の分野では、新薬候補となる化合物の有効性や安全性の評価、生体現象の再現に細胞や生体組織が用いられています。治験薬としてヒトに投与し、有効性や安全性を確認するまでには、数多くの試験を繰り返すなど、膨大な時間とコストを必要とします。

臓器チップは、臓器由来の細胞をチップ上の微細な流路の中で培養し、生体内の臓器を模倣したもので、高精度かつ効率的に化合物の有効性や安全性を評価できる画期的な技術です。その一方で、複雑な構造を持つ臓器チップの撮影や解析条件の選択、定量的なデータ取得を行うには、熟練した技術が求められます。ニコンは、主要な臓器チップメーカーと連携し、それぞれの臓器チップや実験目的に適した撮影・解析方法を確立しています。

臓器チップ撮影・解析受託サービスの流れ

*1 本サービスは、細胞播種・染色・固定していただいた臓器チップサンプルを対象とさせていただきます。

NBILで利用可能なサンプル

Emulate Chips
Emulate PODs
Mimetas Organoplates
AIM Biotech Chips
Nortis Chips
Tissuse Chips

サービスの費用や詳細については、お問い合わせください。

画像取得に関するサービス

サンプルを提供いただき、画像取得はニコンにお任せいただければ、ご希望の形式で画像データを返送します。このサービスは、画像を基に解析や定量化を行うことはできるけれども、撮影の時間や人員に余裕がないか、必要な撮影機器をお持ちでないお客様に最適です。サービス内容に応じて、培養サービスのレベルを選択いただきます。


画像解析に関するサービス

画像に対して様々な定性解析や定量解析を行い、結果をご報告します。他社の顕微鏡を使用して取得された画像についても、Nikon BioImaging Labで取得した画像と同様に解析することができます。また、画像解析サービスはリモートでも実施できるため、ボストンから離れた地域や接触を避けなくてはいけない状況でもご利用いただけます。東京やニューヨークの本社と連携して、人工知能/機械学習なども利用してカスタム対応することが可能です。

細胞分類ツールは、サンプルを複数のカテゴリーにセグメンテーションして分類することにより、細胞数カウントや測定が行えます。