ユーザーインタビュー 学びの場をサポートするECLIPSE Ei

「操作方法など教えやすく、生徒たちも使いやすそうです」

顕微鏡を使った観察は理科の基礎を学ぶ上で、とても重要な役割を果たします。ニコンのECLIPSE Eiは『初めて顕微鏡に触れる生徒さんたちに、優しく、使いやすく、親しみやすく』をコンセプトに開発された教育用顕微鏡。今回は、ECLIPSE Eiを新規導入いただいた、立教新座中学校・高等学校を訪問し、理科教諭の和泉 利香(いずみ りか)先生に導入の背景や採用の理由、その後の使用実感、生徒さんたちの反応などを伺いました。

立教新座中学校・高等学校・大学正門

生徒の自主性を重んじる、立教新座中学校・高等学校

埼玉県南部、東京都に隣接する新座市。武蔵野台地の面影を残すこの地に、立教新座中学校・高等学校があります。キャンパスは立教大学も含め約10万㎡という広さ。大きな空と豊かな緑が心地よく、明るく伸び伸びとした印象を受けます。

立教新座高等学校は60年以上の歴史を持つ男子校で、その後併設された中学校も含み、現在約1,500人が、2014年に新築された、明るく開放的な校舎で学んでいます。その校風は、自由と自律の精神のもと、自ら学び考える教育方針で、生徒たちの自主性が重んじられています。

立教新座中学校・高等学校 理科教諭 和泉利香先生

今回お話を伺ったのは、理科を担当する和泉 利香先生。柔和な人柄で優しく分かりやすい授業を進めるベテラン教諭。顕微鏡は生物の細胞観察などで使用されているそうです。和泉先生には、以前から気になっていることがありました。それは、生徒さんたちが初めて顕微鏡を使う際に適切な操作や観察方法を教える必要があり、そこに時間がかかりすぎると、貴重な観察の体験を充分に楽しんでもらえない、ということ。また、顕微鏡の像が不鮮明な場合は観察に集中しづらくなる、という心配があったそうです。そのような課題を解決した顕微鏡がECLIPSE Eiでした。

鮮明な画像で好奇心を優しく触発する、ECLIPSE Ei

和泉先生にECLIPSE Eiについて伺いました。

― なぜ顕微鏡を刷新する必要があったのでしょうか。

「本校では、顕微鏡90台を中学生用と高校生用に分けて用意し、中高の顕微鏡観察が二つの教室で同時間に実施できるようにしております。このうちの45台が耐用年数を大きく超えていたため、これを刷新することにしました」

― ニコンの『ECLIPSE Ei』の導入を決定した理由をお聞かせいただけますでしょうか。

「新しい顕微鏡の導入にあたって、複数の会社の製品を比較検討し、その結果ECLIPSE Eiに決定しました。採用の理由は、まず解像力の高さ、そして視野が明るく色彩も美しいこと、さらに操作がしやすい点などでした」

オオカナダモの顕微鏡観察画像

タマネギの体細胞分裂の顕微鏡観察画像

― その他の理由もお聞かせください。

「デザインがコンパクトかつスマートで、電源コードも背面に巻き取れるなど、取り扱いや収納性に優れていたところもよかったですね」

背面に電源コードを巻いて収納することが可能

コンパクトに収納されたECLIPSE Ei

QRコードからオンラインガイドへアクセス可能

スマートフォンでオンラインガイドの閲覧ができる

― 導入後の実感はいかがでしょうか。

「以前の顕微鏡に比べ、やはり格段に解像度がよいですね。視野も広く明るいです。また、絞りの調整が対物レンズの倍率で分かりやすく表示してあるため、生徒たちに倍率を変えた際の絞りによる光の量の調整方法を説明しやすくなりました。今までこれを理解してもらうのに時間がかかっていたため、授業がよりスムーズになりました。ピント調整やステージを操作するノブも使いやすく、より観察に集中できますね」

対物レンズの色と、光量を調整する絞りの表示がリンク

楽な姿勢とスムーズな操作で観察に集中できる

― 生徒さんたちの反応はいかがですか。

「この顕微鏡は、生徒たちにとっても非常に使いやすいようです。最初少し教えるだけで、あとはすぐに自分たちで操作をし始めていますね。そして、何よりも明るく鮮明で高解像な観察画像を見ることができるため、みんな感動して夢中になっていると感じます。いままで見たことのない世界を見ることで好奇心を触発されることは、彼らの学びにとてもよい影響を与えると思います」

スマートフォンで顕微鏡の観察画像を撮影

新しい“学びのアイデア”をともにつくっていく

実は、今回の取材で興味深いお話を聞くことができました。それは、“顕微鏡の観察画像をスマートフォンで撮影する”というもの。きっかけは、ある生徒さんの「先生、これを撮影してもいいですか」という質問だったそうです。それを許可すると、接眼部にスマートフォンのレンズをあわせて器用に撮影を行い、とてもきれいな写真を撮ったそうです。すると、それを見た他の生徒さんたちも撮影を始めたのだとか。

撮影した観察画像をクラウドにアップロード

和泉先生は「心を動かすものに出会ったとき、それを撮ることは彼らにとって自然な行動なのだと感じました」とおっしゃっていました。そして、これをきっかけに新しい試みを授業に取り入れています。それが、クラウドネットワークを利用した“授業支援アプリ”の活用。撮影した観察画像をアップロードして大きなモニターで共有する、さらに各自で画像をまとめ自分の観察図鑑を作成する、といったことを進めているそうです。

「これからも、さまざまなアイデアを授業に活かしていきたいです」と語る和泉先生。

自由な発想による楽しい授業に、もっとECLIPSE Eiが役立つことを願っています。