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ECLIPSE Niシリーズは、優れた光学性能と高い拡張性を誇る、ニコンの正立顕微鏡のフラッグシップモデルです。高性能対物レンズと組み合わせることで、サンプルの微細構造を高解像度で忠実に可視化できます。複数の蛍光装置を同時搭載できる階層構造を採用したほか、多彩なアクセサリーをニーズに応じて自由に組み合わせることが可能で、高い柔軟性を提供します。
フル電動モデルNi-Eは、観察の自動化を実現。カメラや共焦点システムなどのデバイスと顕微鏡の制御を連動させた、高度な研究ニーズに対応。最先端のバイオサイエンス研究を幅広くサポートします。
Ni-E (対物上下動タイプ)、電動蛍光キューブターレット、電動ユニバーサルコンデンサー、電動傾角四眼鏡筒の組み合わせ
ニコンの独自の階層構造により、1つの顕微鏡に2層の光路を同時に搭載できます。励起フィルターと吸収フィルターのキューブターレットを二段に重ねて装着し、個別に制御できるため、さまざまなアプリケーションに対応できます。
対物上下動タイプ
ステージ上下動タイプ
Ni-Eの焦準機構はステージ上下動タイプ、対物上下動タイプの2つから選択可能です。対物上下動タイプは、固定ステージを使用する実験系が構築でき、in vivoイメージングのニーズにも応えます。
フル電動モデルのNi-Eは、電動XYステージや電動DSCズームポートなどの多彩な電動アクセサリーを、アプリケーションに応じて自由に組み合わせ可能です。手動モデルのNi-Lも、電動レボルバー、電動蛍光キューブターレット、電動シャッターなどの電動アクセサリーが搭載可能です。
電動XY ステージ(Ni-E)
電動DSC ズームポート(Ni-E)
電動蛍光キューブターレット(Ni-E, Ni-L)
電動6孔DIC レボルバー(Ni-E, Ni-L)
Ni シリーズは、モジュールを細分化。必要なアクセサリーのみを選択し、研究目的に合ったシステムを自由に構築できます。
Ni-E(ステージ上下動タイプ)の組み合わせ例
Ni-E(対物上下動タイプ)の組み合わせ例
Ni-Eの高精度Zフォーカス機構とニコンの共焦点レーザー顕微鏡システムの組み合わせにより、細胞や組織の構造を、高解像度・高S/N比の共焦点画像で取得できます。Ni-Eは共焦点スキャナーの搭載を考慮した安定性の高い設計です。また、共焦点イメージングに適した広い光束を確保しているため、明るい共焦点画像が取得できます。
Ni-E (対物上下動タイプ)、電動蛍光キューブターレット、電動ユニバーサルコンデンサー、電動傾角四眼鏡筒の組み合わせ
バックポートユニットと蛍光装置を重ねて搭載できるため、1つの励起光で2つの異なる蛍光波長を、それぞれ別のカメラで同時に取得できます。それぞれのカメラは全画角を使用でき、感度も個別に調整できるため、FRET 観察における蛍光プローブ間の輝度の差が大きい場合も、精度の高いデータが取得できます。
※対応可能なカメラの機種についてはお問い合わせください。
Ni-Lの組み合わせ
手元のリモートスイッチで電動蛍光ユニットのシャッターのon/off ができるため、大切な標本の褪色を軽減できます。画像取得の際は、ソフトウェアで設定した条件(露光時間・カメラゲイン・インターバルなど)に従って電動蛍光キューブターレットなどのユニットが自動制御され、効率よくスピーディーに撮影できます。蛍光観察が中心のお客様におすすめの組み合わせです。
Ni-Eの組み合わせ
Ni-Eは、対物レンズ切り換えごとに明るさ(ND フィルター)やコントラスト(コンデンサー絞り)が最適な状態に自動調整されるため、観察に専念できます。また、電動DSC ズームポートの光学ズームを利用して、CCD の画素サイズに合わせた最適な倍率での画像取得が可能です。
Ni-Eの観察に関わる操作は予め設定した通りに顕微鏡が自動制御され、顕微鏡操作の手間を感じさせません。また、光刺激装置や共焦点システムなど、さまざまな装置を連動させるシステム拡張の中核となる電動モデルです。
対物レンズの切り換えに連動してコンデンサー、開口/視野絞り、NDフィルター、ステージXYZ 移動量、同焦点補正などが最適な状態に自動調節されます。観察状態は任意に設定、登録することも可能です。
明視野、微分干渉、位相差、蛍光などの観察方法を観察モード切り換えスイッチに登録しておけば、ワンプッシュで簡単に切り換えられます。同一標本の画像を観察方法を変えて撮影する場合などに有効です。
Ni-E は高精度なZフォーカス機構を内蔵しており、共焦点レーザー顕微鏡システムとの組み合わせで必要となる、高さ方向の情報を正確に取得できます。また、粗動・微動のそれぞれに専用フォーカスノブを搭載しているため、操作性が格段に向上しました。
半導体製造装置の投影レンズに施されているナノ粒子膜を応用した超低屈折率コーティング技術で、ニコンカメラの交換レンズにも適用されています。ナノスケールの粒子を用いて密度の低い膜を形成することで、これまでにない極めて高い反射防止効果を実現しています。
通常の反射防止多層膜
ナノクリスタルコート
高屈折率ガラスを油浸対物レンズの素材に採用し、対角25 mm の広視野の周辺部まで均一な明るさと高画質を提供します。つなぎ目のないタイリング画像を効率的に取得できるため、大型サンプルのマクロ観察に有効です。また、405 nm から850 nm までの広い波長域で色収差補正と高透過率を実現。核染色による輝度解析においても、信頼性の高いデータが取得できます。明視野・微分干渉はもちろん、蛍光観察や共焦点観察にも威力を発揮する高NA 対物レンズシリーズです。
CFI アポクロマートNIR 40X W/NIR 60X W は、長作動距離と世界最高クラスの高NA を実現し、IR 帯域での優れた透過率を誇るレンズです。850 nm までの軸上色収差を補正し、厚みのある標本の微細構造もIR-DIC 観察で高解像度に取得できます。
1.10 の高NA と、2.00 mm 以上の長作動距離を実現したCFI75 アポクロマート 25XC WおよびCFI プランアクロマート 100XC W は、いずれも赤外光での色収差が良好に補正されています。また、温度変化だけでなく観察深度による球面収差も補正する補正リングを採用。高い赤外光透過率と相まって、厚みのある標本の深部も良好に観察できます。
内蔵のフライアイレンズにより、低倍率観察時は視野周辺まで均一でムラがなく、高倍率観察時は明るい照明を実現します。
蛍光キューブターレットとフィルターキューブに、ニコン独自のノイズターミネーター機構を採用。迷光を確実にフィルターキューブ外に除去してS/N比が飛躍的に向上。微弱な蛍光も明るく高コントラストに取得できます。
Ni-Lは演色性の高いLED光源を内蔵。照度の均一性や長寿命といったLEDの利点を損なうことなく、ハロゲン光源に相当する自然な色味を実現しました。病理標本の観察にも効果を発揮します。
俯角調整が可能なエルゴ鏡筒や高さ調整が可能なステージハンドルにより、自然な観察姿勢が得られます。顕微鏡は操作部の設置面積を抑え、手元の作業スペースをできるだけ広く確保しました。電動アクセサリーを簡単に制御できる簡易リモートコントロールパッドも用意しています。
顕微鏡の操作部を手元に集中し、操作性を向上。顕微鏡側面のスイッチ類は、観察中に直感的にブラインド操作できるよう角度の付いた形状を採用しました。また、現在の顕微鏡設定を簡単に確認できる状態ディスプレイを搭載しています。
エルゴコントローラー(Ni-E)
簡易リモートコントロールパッド(Ni-L)
Ni-L用の簡易リモートコントロールパッドは、電動アクセサリーを簡単に制御できます。Ni-E用のエルゴコントローラーは、実際の顕微鏡と同様の操作感を備え、直観的な操作をサポートします。
Ni-L は透過照明用のLED 光源を本体に内蔵しており、ランプハウスの突出がなく、奥行きが短くコンパクトなため、設置スペースが節約できます。