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ECLIPSE FN1

研究用対物上下動式正立顕微鏡

In vivo / in vitroにおける神経活動の観測・解析に、最適な空間と光学性能を提案。

ECLIPSE FN1は、光学性能から操作性、拡張性まで、すべてにおいて新設計された顕微鏡です。厚みのある試料での細部観察のクリアさ、マニピュレーションの容易さ、徹底したノイズ対策など、電気生理やハイレベルな生細胞観察での要求に満足のゆくソリューションをお届けいたします。

ダウンロード 研究用対物上下動正立顕微鏡 ECLIPSE FN1 (5.36MB)

(株)ナリシゲ、Molecular Devices社製品との組み合わせ例


特長・機能

低倍・高NA対物レンズを新開発!! 一本だけで高倍から低倍までをカバーし、パッチクランプやLive Cellイメージングに最適

0.35×、2×、4×にきめ細かく切替え可能な変倍ダブルポート(オプション)との組み合わせにより、16×対物レンズ一本だけで5.6×の低倍広視野観察から64×の高倍高分解能観察までがCCD上で可能。対物切替えなしでのマニピュレーション作業を現実のものにしました。特に、0.35×では2.0mmもの広視野を確保。試料の全体像を観察でき、電極の位置決めが容易になります。

5.6×(0.35×変倍時)

32×(2×変倍時)

64×(4×変倍時)

作例写真ご提供:東京薬科大学 宮川博義先生 渡部重夫先生


IR-DIC観察に適した対物レンズシリーズを新開発

新開発の水浸用対物レンズは、広帯域反射防止コートの採用により、IR帯域においても非常に優れた透過率を誇っています。Plan 100×Wは、100×の高倍率ながらNA 1.1の高開口数、2.5mmの長作動距離を実現。しかも、世界に先駆けて水浸対物レンズに補正環機能を採用し、観察深度や温度の変化によって生じる球面収差を補正可能。厚みのある標本の最適温度での観察においても、常に良好な見え味が得られます。さらに、赤外透過率が非常に高いため、厚みのあるサンプルの深部観察に用いられるマルチフォトン観察法でも、最高のパフォーマンスを発揮します。


電極のアクセス性を最優先した対物レンズ設計

対物レンズは2.5mm〜3.5mmもの長い作動距離(60×、100×でも2.5mm以上)を確保。試料までのスペースが広く、針が楽に入ります。外径を従来製品より約17%細くしたスリムな形状と90度の大きな先端角度により、細胞への電極のアクセス性は飛躍的に向上しています。


対物レンズ切替え操作が安全、確実に

対物レンズの切替えには、マニピュレータや容器に干渉する心配のない、上下動式の対物レンズ退避機構を採用。ワンタッチで対物レンズを持ち上げてチャンバーを避けることが可能。しかも退避量が15mmと大きいので、ガラスシャーレでも楽に避けられ、実験に合わせて幅広い形状の容器が選択できます。
また、対物レンズを降ろしてから、さらに対物レンズ上下動レバーを押し込むと、レンズ先端が薬液面に軽く接触(Dipping)します。対物レンズの下げ過ぎによる試料の損傷の心配が無く、簡単に液浸が行えます。

① 対物レンズ上下動レバー


操作はすべて、楽な姿勢で

観察中、ピント合わせなどが楽な姿勢で行えるように、焦準ハンドルや視野絞り環を鏡基の前面に集中配置しました。しかも、鏡基の外側に邪魔なベルトなどは一切ありません。粗微動ハンドルは左右に用意され、左右どちらの手でも操作できます。
また、ファイバ照明装置のON/OFFや光量調整もリモートハンドルによって手元で操作可能です。


徹底したノイズ対策

ファイバ照明装置を採用し、光源をケージの外に配置することにより、電気的ノイズを大幅に減少させました。また、顕微鏡各部からアースピンを接地することで各部から発生するノイズを劇的に軽減するなど、徹底的な電気ノイズ対策を施しています。
さらに、顕微鏡ボディは構造のシミュレーション解析と実測を繰り返して剛性、耐振動性を向上させ、振動ノイズを徹底的に抑えています。


さまざまな実験ニーズに対応

マウスなどの小動物やチャンバーを使った実験など、より大型の標本を観察する場合は、ボディとアームの間にスペーサを挿入して顕微鏡の高さを最大40mm上げることができます。また、コンデンサ、サブステージ、ターレットを本体から完全に取り外せる機構で、空いたスペースを実験目的に応じて自由に使用できます。

① スペーサ(10 〜 40mmアップ可能)