
共焦点イメージング用ソフトウェアパッケージ

共焦点レーザー顕微鏡システムおよび多光子共焦点レーザー顕微鏡システム専用のインターフェイスです。顕微鏡のセットアップや操作が簡単に行えます。高度な画像取得、画像処理、解析、画像表示、データ共有機能など、NIS-Elements ARの多くの機能を搭載しています。
特長・機能
共焦点画像の解像度を向上するERパッケージ

共焦点イメージングの解像度を向上する機能を搭載。ワンクリックのシンプル操作で、解像度の向上した鮮明な共焦点画像が取得できます。ソフトウェアが自動的に取得画像を解析し、最適な画像処理パラメーターを決定して、高分解能画像を生成します。
以前に取得した共焦点顕微鏡画像についても、ERパッケージで解像度を向上できます。

解像度の向上
画像解像度とは、分解可能な2点間の最小距離で定義されます。従来の光学顕微鏡では、解像度の理論的な限界は約200nmとされていました。共焦点レーザー顕微鏡には、理論的にはそれ以上の高解像度を実現する能力がありますが、これまでは十分に発揮されていませんでした。ニコン独自の画像処理技術により、従来の共焦点画像を超える解像度を実現しました(XY方向に最大1.5倍、Z方向に最大1.7倍の向上)。

通常の共焦点画像

解像度を向上した共焦点画像
受精後5日目のゼブラフィッシュ水晶体。核とアクチン線維をそれぞれCytox-green(緑色)とローダミンファロイジン(赤色)で可視化している。拡大図は水晶体線維細胞で、扁平な形態となってお互いに多層になっている。
撮影ご協力:沖縄科学技術大学院大学 神経発生ユニット 望月俊昭先生、政井一郎先生

通常の共焦点画像

解像度を向上した共焦点画像
赤:中央紡錘体、青:細胞核
撮影ご協力:愛知医科大学医学部生化学講座 兵頭寿典先生


ブタ腎尿細管上皮由来の細胞株LLC-PK1のストレスファイバー
緑:F-アクチン、赤:ミオシン重鎖
撮影ご協力:東北医科薬科大学医学部解剖学研究室 上条桂樹先生

通常の共焦点画像

解像度を向上した共焦点画像
生後2日のマウスの内耳蝸牛管をAtto-565-phalloidinで染色
撮影ご協力:神戸大学大学院医学研究科分子細胞生物学分野 富樫英先生