画期的な進化を遂げたシリーズ最高峰の実体顕微鏡

特長・機能
ズーム比と高解像力
先進的なズーム光学系Perfect Zoom Systemにより、ズーム比25:1(ズーム範囲0.63X〜15.75X、SMZ25使用)を達成しました。1倍対物レンズの単独使用時でも、35mmディッシュ全体から微細構造までを鮮明に捉えられます。

アオハムシダマシの1種(SHR Plan Apo1X、SMZ25使用)
サンプル提供 : 日本昆虫協会
Perfect Zoom Systemによる高ズーム比の達成
ズーム変倍に連動して、光軸間距離が連続的に変化する機構の採用により、効率的な光束の取り込みに成功。これにより、世界最高クラスの最大開口数(NA)とズーム比の両立を可能にしました。
左右対称の光学設計により、両眼共に高い開口数を持ちながらも、自然な立体感のある像を取得できます。
マクロ観察からミクロ観察まで1つの顕微鏡でカバー
高性能対物レンズ「SHR プランアポクロマートシリーズ」により、ズーム最大時に1100本/mm(実測値、SHR プランアポクロマート 2X使用)の高い解像力を実現。低倍対物レンズ使用時にも視野周辺まで明るい観察が可能で、輪郭に色付きのない鮮明な観察像が取得できます。

SHR プランアポクロマートシリーズ対物レンズ
シームレスな観察をサポートするオートリンクズーム
対物レンズを切り替えると、今見ている視野を維持するように自動でズーム倍率が調整されます。低倍率での全体像把握と、高倍率での細部の観察の切り替えを連続的に行えます。

低倍域でも明るくムラのない蛍光像
蛍光照明装置に、実体顕微鏡の光学系として初めてフライアイレンズを採用しました。これにより、視野周辺までムラなく照明することが可能です。また、特にズーム低倍域において瞳全体を照明し、明るい画像が取得できます。
従来の蛍光装置
瞳面の照射範囲が足りない
新蛍光装置
フライアイレンズにより、視野周辺まで明るさが均一

生きた線虫の個々の蛍光ニューロンを可視化。GFPニューロンとRFPニューロンを発現した生きた線虫の蛍光画像とOCC画像。(SHRプランアポクロマート2X、ズーム倍率3倍、SMZ25使用)
画像ご提供: Julie C. Canman, Ph.D., Columbia University
ズームボディの光学性能を大幅アップ
ズームボディのレンズに短波長域透過率が高く、自家蛍光の少ない硝材を採用したことで、シグナルの向上とノイズの減少に成功しました。蛍光照明装置と併せて従来の蛍光実体顕微鏡を大きく上回る検出能を誇ります。

簡単・便利なデジタルイメージング
顕微鏡デジタルカメラと画像ソフトウェアNIS-Elements、コントロールユニットDS-L4との組み合わせで、フォーカス位置/ズーム倍率/対物レンズ位置/蛍光フィルター位置/透過光量など、知りたい情報をモニター上ですぐに把握できます。
画像統合ソフトウェアNIS-Elements
SMZ25/SMZ18は、画像統合ソフトウェアNIS-Elementsにより、対物レンズなど各種顕微鏡情報の検出や電動ユニットの顕微鏡操作ができ、効率的に画像取得が行えます。
ライブ画像の表示・撮影から高度な画像処理・解析まで全てパソコン上でコントロール可能。より高度で多彩なデジタルイメージングが行えます。

1色ずつ撮影した画像を合成

重ね合わせ像
GFP(緑)とmCherry(赤)を発現させたショウジョウバエの胚の単一細胞(SHR プランアポクロマート2X、ズーム倍率8X、SMZ25使用)
作例ご提供:Max V. Staller, Ph.D., Clarissa Scholes, and Angela DePace, Ph.D., Harvard Medical School

カルシウムイメージング:ゼブラフィッシュの神経内部において発現したGCaMP蛍光像のタイムラプスイメージング。神経細胞の発火が観察される(矢印)。最後のフレームでは神経細胞のクラスター全体が発火している様子も確認できる(*印)。
(SHR プランアポクロマート2X対物レンズ、ズーム倍率9X、SMZ25使用)
作例ご提供:Joe Fetcho, Ph.D., Cornell University




焦点が合った領域を抜き出し、全体に焦点が合った一枚の画像を作成
ゼブラフィッシュ胚(SHRプランアポクロマート2X、ズーム倍率3.4X、SMZ25使用)
作例ご提供:理化学研究所 脳科学総合研究センター 発生遺伝子制御研究チーム 柿沼 久哉先生

通常の透過照明使用時

OCC照明使用時
ゼブラフィッシュの胚(SHRプランアポクロマート1X、ズーム倍率5X、SMZ18使用)
作例ご提供:埼玉大学 脳科学融合研究センター 教授 中井 淳一先生

LED透過照明ベース
OCC照明とは
Oblique Coherent Contrast の略で、Nikon が開発した斜光照明。真下から光を当てる通常の透過照明に対して、斜め方向から光を当てることで、無色透明な標本の構造のコントラストを上げる照明方法です。

OCC illumination

Standard transmitted illumination
C. elegans using SHR Plan Apo 1X, at zoom magnification of 13.5X, SMZ18 with P-DSF32
Fiber Diascopic Illumination
Image courtesy of: Dr. Yoshiaki Furukawa
Associate Professor, Department of Chemistry, Faculty of Science and Technology,
Keio University

OCC illumination

Standard transmitted illumination
1 day Zebrafish embryo using SHR Plan Apo 1X, at zoom magnification of 8X, SMZ18 with P-DSF32
Fiber Diascopic Illumination

OCC illumination

Standard transmitted illumination
2 days post hatching Zebrafish using SHR Plan Apo 1X, at zoom magnification of 13.5X, SMZ18 with P-DSF32
Fiber Diascopic Illumination
Image courtesy of:Hitoshi Okamoto, MD, PhD
Lab for Neural Circuit Dynamics of Decision Making RIKEN Center for Brain Science (CBS)