
Tilt ライトシートイメージングシステム
ニコンの倒立顕微鏡Ti2シリーズに簡単に搭載できる、ライトシート顕微鏡アドオンユニット「Tilt ライトシート」(Mizar Imaging, LLC製)をご用意。励起光の照射角度を調整できるため、サンプルのカバーガラス界面近傍から深部までを観察可能です。また、サンプルの3D画像を、共焦点顕微鏡のようなXYスキャニングの必要なく、手軽に高速で取得できます。
倒立顕微鏡Ti2の広視野(FOV25)を活用し、大型サンプルの全体像も高スループットで3Dイメージング可能です。
製造元:Mizar Imaging, LLC
上部画像詳細
左:プラナリア、Dil(細胞膜)、CFI プランアポクロマート Lambda 4Xにて撮影
中:ゼブラフィッシュ、Janelia Fluor 549 HaloTag Ligand(H2B)、画像処理:3Dデコンボリューション、CFI プランフルオール 4Xにて撮影
撮影ご協力:東京工業大学 科学技術創成研究院 細胞制御工学研究センター 木村研究室 木村宏 先生、佐藤優子 先生
右:ショウジョウバエ、RFP(H2B)、画像処理:NIS.ai (Clarify.ai)、CFI プランフルオール 40X Oilにて撮影


特長・機能
低光毒性
シート状の光によりサンプルの観察面のみを励起するため、光毒性が低く、生体サンプルや生細胞の長時間観察に最適です。
ライトシート観察

生細胞(0分)

死細胞(0分)

死細胞(画像取得後:10分)
落射蛍光観察

生細胞(0分)

死細胞(0分)

死細胞(画像取得後:10分)
ライトシート観察(上列)と落射蛍光観察(下列)における光毒性の違いを検証した。落射蛍光観察では死細胞(赤)が大幅に増加しているのに対し、ライトシート観察ではほとんど変化が見られないことが分かる。
サンプル:Hela細胞
対物レンズ倍率:CFIプランフルオール20X
Zステップ:0.5 μm、Z取得範囲: 30 μm (61枚)、露光時間:100 ms、室温にて10分間取得(インターバルなし)