超解像による深部観察を実現
超解像多光子イメージングを実現するNSPARC(Nikon Spatial Array Confocal)ディテクターを新開発。2次元に配列されたアレイディテクターにより、NDDよりも詳細な空間情報を取得できます。生体深部の微細構造を超解像で捉えることにより、さまざまな疾患の病態解明や、創薬、診断法開発に貢献します。

特長・機能
NSPARCの空間アレイディテクター技術
NSPARCディテクターは、シングルピクセルフォトンカウンター(SPPC)を計25個配列したアレイディテクターを搭載し、各スキャンポイントにおいて2次元的な空間情報を取得できます。ズーム光学系を制御することで、アレイディテクターに投影する蛍光のスポットサイズを1エアリーユニットに調整でき、各SPPCで0.2エアリーユニット相当の情報が取得できます。これにより、NDDよりも空間分解能の高い画像を再構築できます。

蛍光がSPPCアレイディテクタ―に、1エアリーユニット径のスポットサイズで内接するように投影されます。

SPPCアレイディテクターでは、各SPPCを0.2エアリーユニット径のピンホールと見なすことができるため、空間分解能の高い画像を再構築できます。

Thy1-EGFP mouse neuron(透明化処理)
サンプルご提供:Lin Daniel, PhD. SunJin Lab Co.

top: NSPARC
bottom: NDD
深さ210μm付近を撮影
大型サンプルのマクロ観察からミクロ観察までを網羅
取得した画像をタイリングすることにより大型サンプルの全景画像が生成できるのに加え、NDDにより深部構造が取得でき、さらにNSPARCディテクターを使用することで微細構造の超解像画像が取得できます。 また、サンプルの状態に合わせて共焦点用ディテクターと切り換えながらの使用も可能です。AX R MP with NSPARCは、1台でマクロとミクロの両方の画像を取得でき、幅広いサンプルに対応できます。

共焦点用ディテクター(DUX-VB)

NDD(AX-NEU)

NSPARCディテクター
画像タイリングによるサンプルのマクロ画像の取得から、超解像ディテクターNSPARCを使用したミクロ画像の取得まで対応します。