アプリケーションノート

ハイコンテントイメージングによる、薬物誘発性脂質症の肝毒性試験

2022年3月

薬物誘発性脂質症は、組織や器官に脂質が過剰に蓄積し、炎症や機能障害を引き起こす細胞毒性です。また、非アルコール性脂肪性肝炎(NASH)は、肝臓に過剰な脂肪滴が蓄積し、肝硬変・肝癌へと進行します。そのため、脂肪滴の解析は、医薬品候補物質の毒性をスクリーニングする安全性試験や、脂肪滴の蓄積を阻害する医薬品やサプリメントの開発など、幅広い分野で研究されています。本アプリケーションノートでは、脂肪滴染色蛍光色素Lipi-Greenとヒト肝がん細胞株(HepG2細胞)を用いて、顕微鏡画像から脂肪滴の数・面積・蛍光強度を計測することにより、脂質の蓄積を解析した例を紹介します。