BioStudio-T(バイオスタジオ-T)は、細胞を動かさず(容器固定)対物レンズが動き、広範囲観察ができる位相差観察装置です。
光学系が広範囲を可動するため、サンプル固定の状態で観察ができます。長時間タイプラプスイメージング、タイリング画像取得が可能です。
専用ホルダを使用することにより、培地交換後もほとんどずれることなく撮影が継続できます。
再生医療分野での研究にもお使いいただけます。
- 優れた防水性・耐薬品性
防水性に優れており、過酸化水素ガス除染・UV滅菌にも対応し「拭きやすい顕微鏡」としてお使いいただけます。アイソレータ、インキュベータ、バイオセーフティキャビネット内での使用が可能です。お手持ちのインキュベータへの設置が可能です※。
※設置条件があります。 - 広範囲の観察
対物レンズが動くことにより、広範囲の画像取得が可能です。各種マルチプレートのほぼ全域の観察が可能です。 - 細胞にやさしい
細胞(容器)は動かしません。アダプタにプレートをセットするだけで、光学系(対物レンズ)が可動し画像を取得します。光源には、細胞にやさしい赤色LED照明を採用。撮影時のみ照明ONとなります。 - 観察はパソコンから行います。
パソコンは本体、コントロールボックスとケーブルで接続します。 - アプリケーション
ES細胞、iPS細胞等の分化/細胞分裂/細胞の走化性/コロニーの形成/スクラッチアッセイ/がん細胞の浸潤など


細胞観察装置 BioStudio-T
特長・機能
細胞濃度:4.0x104 cells/well
細胞濃度:1.0x104 cells/well
撮影条件:6日間タイムラプス撮影(6時間間隔)/位相差観察/4倍レンズ
培養容器:6ウェルプレート
細胞:骨髄由来間葉系幹細胞hTERT, HPV E7導入 不死化細胞株 UE7T-13 (JCRB1154, JCRB細胞バンク)
撮影条件:137時間タイムラプス撮影(40分間隔)/位相差観察/4倍レンズ
画像ご提供:大阪大学大学院工学研究科 生命先端工学専攻 生物プロセスシステム工学領域 紀ノ岡正博先生、金美海先生