アプリケーションノート

表現型スクリーニングにおけるコントロール細胞のバリデーションと細胞形態に応じた解析手法の選択

2022年3月

表現型スクリーニングは、モデル細胞に形態学的な変化を伴う化合物やペプチド、siRNAなどを同定するための、細胞ベースのハイスループットな自動化アッセイです。コントロール細胞や薬剤処理した細胞の顕微鏡画像から、細胞の形状、細胞死、細胞小器官、および蛍光プローブで標識されたタンパク質の変化を定量化することにより、新薬を特定・検証できます。薬剤処理した細胞の形態変化は観察できても、計測結果がコントロール細胞と類似し、薬効による表現型の違いを数値化できなかった経験はありませんか?細胞形態パラメータや解析手法の選択に悩んだことはありませんか?薬効による表現型の違いを分析するには、コントロール細胞のバラツキと細胞の特徴を考慮する必要があります。本アプリケーションノートでは、画像統合ソフトウェアNIS-Elementsのオプション画像解析モジュールGeneral Analysis 3を用いて細胞領域を識別し、複数の形態パラメータを使用して、形態の異なる3タイプの細胞を分析した例と、各細胞形態に最適な分析方法の選び方を紹介します。