アプリケーションノート

Segment.aiを使用した、ウサギ骨小腔の形態の自動抽出

2021年12月

硬い骨の中では、骨細胞どうしが神経細胞ネットワークのように細胞間ネットワークを構成している。北海道大学大学院歯学研究院薬理学教室の飯村忠浩先生、佐藤孝紀先生らは、このネットワーク構造を可視化して計測し、その機能的意義を研究されている。しかし、骨細胞は骨細胞突起(細胞体から出る無数の細胞突起)と連続した構造を持つため、従来の蛍光二値化法では、個々の細胞形態の抽出が困難であった。本アプリケーションノートは、顕微鏡AIモジュールNIS.aiの機能の一つである「Segment.ai」を利用することにより、骨小腔のセグメンテーションを自動化し、簡便に数を計測した例を紹介する。