アプリケーションノート
![](https://downloads.microscope.healthcare.nikon.com/production/imager/coverimages/Application-Notes/Japanese/74165/JP-SR_app_STORM_j_08_8f52416f9afcc73a2e17f8c24fa98668.jpg)
DNA-Paintによる2重染色神経細胞の超解像イメージング
2020年10月
群馬大学大学院医学系研究科薬理学分野の小金澤紀子先生(生命科学)は、認知機能の最小単位と言えるシナプス部位に局在する数多くのタンパク質のうち、アクチン結合タンパク質の一種であるドレブリンに着目して研究している。成熟神経細胞のシナプス後部(樹状突起スパイン)にはドレブリンが集積しているが、シナプス機能不全が起こるとその集積が見られなくなる。また、グルタミン酸などによりNMDA受容体が活性化されると、ドレブリンの集積が一過性に消失することも知られている。小金澤先生は、こうしたドレブリンの動態に着目し、認知機能へ及ぼす影響を検証している。
本アプリケーションノートでは、グルタミン酸刺激によるドレブリンの局在変化を超解像顕微鏡N-STORMを使用して画像取得し、クラスター解析により定量評価した例を紹介する。