アプリケーションノート

小腸上皮細胞三次元培養系を用いた、パネト細胞による自然免疫応答のライブイメージング

2021年1月

小腸上皮細胞であるパネト細胞(Paneth cell)は、自然免疫のエフェクターである抗菌ペプチドαディフェンシン(α-defensin)を豊富に含む顆粒を、コリン作動性刺激や細菌刺激などに応答して分泌することで、病原体を排除し、常在菌とは共生して腸内細菌叢を制御している。本研究では、小腸上皮細胞三次元培養系であるエンテロイド(enteroid)を用いて、パネト細胞の顆粒分泌応答をex vivo ではじめて可視化・定量化し、αディフェンシン分泌メカニズムを明らかにした。