アプリケーションノート

Organ-on-a-chipを用いた、CAR-T細胞動態の共焦点イメージング

2022年2月

CAR-T(Chimeric Antigen receptor T)細胞療法による免疫効果の評価は、主に動物実験モデルにより行われているが、コストや時間がかかる事が課題である。本アプリケーションノートでは、 AIM Biotech社製の3D細胞培養チップを用いてシンプルな3D免疫細胞傷害性アッセイモデルを構築し、in vitroイメージングによりT細胞の免疫効果を測定した例を紹介する。3Dアッセイモデルは、がん微小環境の条件やT細胞の調製などin vitroでのさまざまな条件検討を容易にし、目的に応じて多様にカスタマイズできることが特徴である。このアッセイにより、in vitroにおける細胞のより時空間的な動態(spatiotemporal dynamics)を再現し、2Dモデルよりも生理学的な条件(physiological condition)で、免疫細胞を介した殺傷性の観察と計測を行うことが可能である。