アプリケーションノート

OrganoPlate®を用いて培養したCaco-2細胞の管状構造を3Dイメージングで捉える

2023年4月

薬剤開発のプロセスにおける薬物動態試験(透過、吸収、輸送等)において、ヒト結腸癌由来細胞株であるCaco-2細胞が広く利用されている。従来のセルカルチャーインサート等を利用した単層培養の手法に比べて、MIMETAS社の3D組織培養プラットフォームであるOrganoPlate®を利用すると、より生体に近い環境を再現した試験が可能なことが知られている。また、透過性試験において細胞のバリア機能を評価する際には、タイトジャンクションのマーカーであるZO-1の発現状態を確かめることが必要であり、共焦点顕微鏡を用いた適切な3次元観察が重要となる。本アプリケーションノートでは、OrganoPlate®上に培養したCaco-2細胞の、共焦点レーザー顕微鏡システムAX/AX Rを用いたイメージング手法について紹介する。