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大阪大学・ニコンイメージングセンター シリーズセミナー第10回 「痒みの感覚神経サブセットとその活性化メカニズム」

スピーカー:

  • 岡田 峰陽 先生

    理化学研究所 生命医科学研究センター 組織動態研究チーム チームリーダー

近年、IL-4/13シグナルやIL-31シグナルを阻害する抗体医薬や、JAKに対する低分子阻害薬が、アトピー性皮膚炎等における慢性掻痒に対して、顕著な軽減効果を示すことが注目されています。
一方、痒みを伝達する感覚神経には、複数のサブセットが存在し、それぞれ異なるタイプの痒みの伝達に関わっていることが示唆されています。マウスにおいては、IL-43の受容体は、複数の感覚神経サブセットに比較的弱い強度で発現しているのに対し、IL-31の受容体は限局した感覚神経サブセットに強く発現しています。
本講演では、これらの痒みの感覚神経サブセットの活性化メカニズムや、生理的・病理的意義について、皮膚や後根神経節のイメージング解析結果も交えながら議論していきます。

主催: