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大阪大学・ニコンイメージングセンター シリーズセミナー 第1回 「マイクログリア形態とその機能」

スピーカー:

  • 小山隆太 准教授

    東京大学・大学院薬学系研究科・薬品作用学教室 科学技術振興機構・さきがけ/Institute for AI and Beyond

脳実質内に存在するグリア細胞のうち、脳内マクロファージと称されることもあるマイクログリアは、他の脳内細胞種と比較して動的な形態を示す。

すなわち、細胞体から放射状に複数の突起(ramified process)を伸展させ、休むことなく突起を伸縮させる。この動的な突起は、細胞外環境の変化を監視する役割を果たすことが示されてきた。

我々は特に、マイクログリアと他の脳細胞の相互作用に興味を持って研究を進めている。特に、マイクログリア機能のうち貪食作用に着目し、シナプス貪食や、成体新生細胞の貪食などのメカニズム解明を目指している。

本講演では、貪食機能を発揮する際のマイクログリアの形態変化を含め、マイクログリアの動的な形態変化が、その機能とどのように連関するのかについて、我々の最新の知見を紹介する。

主催: