5.準備視度調節(1)

視度を調節する目的

  • 一般に、左右の眼の視度は 個人によって異なるため、左右の接眼レンズそれぞれに付いている視度補正環を、観察する人の視度差に合わせ、観察する時の疲労を最小限にします。

視度調節作業の流れ

  • 視度補正環を基準溝に合わせる
  • 以下の流れで視度調節を行います。
  • 10X対物レンズでフォーカスノブを回して、標本に焦点合わせます。
  • 40X対物レンズに切換え、微動フォーカスノブを回して再度標本に焦点合わせます。
  • 再度、10X対物レンズに切換え、左右の接眼レンズの視度補正環のみを回して別々に焦点調節を行い、②と③を2回繰り返して左右の接眼レンズの視度差をなくします。

トルク調節

トルク調節
  • 粗動トルク調節リングを回して、粗動フォーカスノブのトルクを調節します。

標本スライドを置く

標本スライドを置く
  • カバーガラスを上に向けて標本スライドをステージの上に置きます。
  • 標本ホルダーの可動側の爪の突起部に指を掛けて開き、標本を固定します。
ステージの移動量
  • ステージの移動量
    • 粗動フォーカスノブ:約 37.7mm/1回転
    • 微動フォーカスノブ:約 0.2mm/1回転
  • 粗動・微動フォーカスノブ:右側面から見た場合
    • 時計回り:ステージは上昇
    • 反時計回り:ステージは下降
  • 粗動・微動フォーカスノブ:左側面から見た場合
    • 時計回り:ステージは下降
    • 反時計回り:ステージは上昇

標本にピントを合わせる

標本にピントを合わせる
  • 10X対物レンズを光路に入れたまま、接眼レンズを覗いて、標本にピントを合わせます。
  • 接眼レンズを覗きながら、粗動フォーカスノブを回して、ステージを下げながら標本の像がぼんやりと見えてきたら、粗動フォーカスノブから手を離して、微動フォーカスノブを回して、はっきりと像が見えるようにピントを合わせます。
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