アプリケーションノート

共焦点顕微鏡とDenoise.aiによる、様々な形状を示す胃の求心性神経終末のマクロイメージング探索と高解像度3Dイメージング

2023年3月

胃壁に分布する求心性神経終末は、蠕動運動に伴う胃壁の機械刺激を受容するため、様々な形態を呈している。岩手医科大学 解剖学講座 細胞生物学分野の齋野朝幸先生、横山拓矢先生、平川正人先生らは、網目状の構造を有する迷走神経求心性神経終末がP2X3型ATP受容体を発現し、小彎側幽門前庭の漿膜下層に分布することを明らかにしている。この網状神経終末は小彎側幽門前庭に存在するsling musclesの外側に分布している。形態的に、網状神経終末は蠕動運動に伴う幽門前庭壁の機械的変形を受容する迷走神経機械受容器の一種である可能性がある。また、網状神経終末の一部は、籠状の神経終末を形成して漿膜下神経節を包み込んでいることを明らかにしている。籠状神経終末は、幽門前庭壁の蠕動運動に対する網状神経終末の感度を高めるための特殊な終末構造であることが示唆されている。
本アプリケーションノートでは、先生方にサンプル作製のご協力をいただき、共焦点レーザー顕微鏡システム AX Rとシリコーン浸対物レンズを用いて様々な形状を示す胃の求心性神経終末を捉えた様子をご紹介する。