アプリケーションノート

HORMADタンパク質と減数分裂特異的コヒーシンの局在イメージング

2021年7月

第一減数分裂前期の過程で相同染色体は対合し、父方由来と母方由来の染色体が遺伝情報の交換を行う。 その際、HORMADタンパク質(HORMAD1、HORMAD2)は、シナプシスの起きていない染色体軸に沿って局在し、ホモログシナプシスを監視することで知られている。しかし、決定的なDNA結合ドメインを含まないHORMADタンパク質が、染色体軸に局在する分子メカニズムはこれまで不明であった。本アプリケーションノートでは、東京大学 定量生命科学研究所 病態発生制御研究分野の藤原靖浩先生と熊本大学 発生医学研究所の石黒啓一郎先生との共同研究により、 HORMAD1の染色体軸への局在メカニズムおよび減数分裂特異的コヒーシンであるRAD21L/REC8との相互作用について解明された成果を紹介する。